モバイル・ルーターを持ち歩く理由2

前回の記事で「どうせ払わされるパケ代を少しでも有効に使いたい」という基本作戦は説明いたしました。

定額データ(スタンダード割)を契約し、1年間は上限\5985→\4410になる4月末までの契約はさらにトクになるキャンペーンを利用すれば、もっと有利、しかもノートパソコンも貰えますよ、という話。このキャンペーンは最近のUQ-WiMAXの追撃に押された施策と思われますが、通信費が安くなるのは消費者としては大歓迎です。

さて。

実際に契約すると、電話番号はあるが通話出来ない、ある意味不思議なSIMが渡され、同時にAO533他の色々なものが貰えます。DoCoMoの想定ではAO533にそのSIMを挿入(バッテリー裏にスロットがある)し、データ通信を行なうという拡販企画なのでしょう。AO533-kk3Gという型番はソレ向きに作られた商品と聞いています。

定額データ通信だけを契約しても、それだけでは実際には通信出来ません。3G回線(電波)を使えるだけで、接続先(プロバイダ,APN)が無い状態です。ですからプロバイダとも契約が必要になります。DoCoMoでは推奨プロバイダとしてグループ企業のmoperaを薦めてきます。私は別の理由(後述)もあってmopera(月額\525)を選びましたが、主要なプロバイダはモバイルプランも提供している事がほとんどですので、いわゆる乗り換えキャンペーンなども併用すると更に有利な条件になるかもしれません。

ちょっと脱線します。アンドロイド携帯を使い始めると、メインのメールアドレスが実質的にgmailになっていきます。プロバイダを変えるとアドレスが変わるのが面倒、という心理が薄くなっていく。携帯電話では更にMNPもありますから、キャリアが変わっても電話番号もメールアドレスも不変という状況が生まれつつあるようで、googleが全てを呑み込む不気味さを感じつつも、実に興味深い流れになっているように感じます。何か新しい事が始まっている予感。

話を戻します。定額データ通信とプロバイダを契約して、3G回線を使ったデータ通信(パケット通信)が可能になります。このSIMをAO533に挿して通信しても良いのですが、それでは目的であった携帯電話への恩恵がありません。3G通信中のAO533のWi-Fiモジュールを使い、接続共有を行なえば携帯電話も定額データ通信の回線でパケットをやりとり出来ますが、携帯メールを使うのにいちいちノートを立ち上げるのは非現実的です。

そこでモバイル・ルーターの登場。

私は自宅で光回線を利用しています。NTTでは回線契約者に光ポータブル(PWR-100F、SIMフリー)というモバイル・ルータを月額\315でレンタルしてくれます。解約違約金などはありません。1月だけでもOK。現在、ネット経由の申し込みは受け付けていないようですが、電話申し込みすれば1週間ほどで届けてくれます。もちろん、送料等もかからない。PWR-100Fの中身はバッファローのDWR-PGで、性能には定評があるものです。電池の持ちも良い。12時間程度なら楽勝です。

これに定額データ通信+プロバイダ契約を済ませてSIMを挿せば、計画完遂です。3G(パケット通信)をOFFにした携帯が、Wi-Fi経由でパケット通信を使えます。携帯のパケ代はかからない。実際に基地局とデータ通信を行なっているのはDoCoMoの3G回線なので、品質も同じ。言うまでもありませんが、携帯の3GパケットをOFFにしていても音声通話は送受とも使えます。同じ3G回線を使っているのに不可解な話です。DoCoMoさん、何か間違ってませんか?

長くなりましたので、mopera選択の理由は次回に。

↓光ポータブルのレンタルでは月額\315

                ↑やっぱり存在してる大容量バッテリー(少し欲しいかもw)